外したスイングアームの寸法を測定して簡単な構造計算してみよう。
スイングアームの鋼材は 25X40X1.6
とりあえず、片持ち梁のたわみ計算という基本的な計算。
片方のスイングアームに100キロ荷重をかけた時どれだけたわむか。
最近便利になってパソコンに入力するとすぐに計算できるんです。
ノーマルがスイングアームのサス付け根からリヤアクスルシャフトまでの距離を100ミリとして、たわみ量は
0.037ミリ
この数字が少ないと、剛性があるという事。
150ミリロングになるとしてたわみを計算すると 0.58ミリ。
0.037ミリから0.58ミリになったんだから150ミリロングになるとすごくたわむのが分かる。
そこで補強だけど何ミリの板を使えばいいか。
仮に3ミリ板厚を増やすとして計算するとたわみは 0.182ミリ
ノーマルと同じたわみにしようとすると鋼材の外径を変えて倍くらい太くないと追いつかない。
現実的には剛性が弱くなるのは妥協するとして、
補強の位置を考えてある程度しなるけど折れないというのが妥当な設計。
実際に折れるまでの計算も重要だけど、バイクのフレームは一部分だけ強度上げても
他の箇所にクラック入ったりするから、しなるけど折れないという設計がベストですね。
そういう意味でも、たわみ計算だけでも最低限しておくと安心なんですね。
感だけでのカスタムは危険です。