スーパーセブン パワーバルジ
エンジン不調で入庫です。
エンスーな車はよく止まります。
ボンネットから飛び出しているウェーバーキャブをオーバーホール。
フォードKENTエンジン。OHVですがポートでかいですねー。レーシーですねー。
セブンはボンネットの穴からエアエレメントが見えている、というのがセブンらしさです。
ですが、さすがに雨水、ゴミなどエンジンに吸いまくる訳です。
今回はパワーバルジみたいなカバーを付けて、雨であろうが雪であろうが安心して走ろうという加工です。
雨降った時にはキャブレターは安心です。ドライバーはずぶ濡れですが。
ただカバーを付けるだけでは面白みがないので、アルミ板金でブリスター型のカバーを作ることにしました。
イメージとしては飛行機ですね。
2ミリ厚の5052アルミの板金は慣れないせいか難しいです。
一枚板から叩き出す技術はないので、分割してアルミ溶接で整形していきます。
時間かけて何とか整形したブリスターカバーをリベット止めにします。
リベットもマフラーなどで使うブラインドリベットではなく、昔ながらのリベットでカシメます。
その方が飛行機みたいな感じになるかなという作戦です。
昔ながらのリベットのカシメは一人ではできないので、工場からバイク店の方に移動。
キャブのセッティングも済ませてあるのでエンジン快調。
エアエレメントも外してファンネルのみです。過激です。
ボンネットにリベットの穴を開け、二人がかりでカシメます。
ちなみに自分のオヤジは、戦時中に飛行機工場に徴用されて一式陸攻のリベット打ちをしてました。
60数年前と同じような事を今してます。
飛行機みたいにカッコ良く見えたら成功です。
完成。
今、気づきましたが後ろの方に写っているママチャリ。
道路のド真ん中走ってます。過激だー。