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2002/7/28 デイトナサーキット SS1/32 タイム 3秒105(世界記録達成)
モンCRで3秒307を出しクラス優勝までしていたランポートは、今だ総合優勝できずに苦戦していた。
モンCRもこれ以上いじるところが無く、いよいよ新作のマシーンを投入することになった。
ベースマシーンはRS125
このバイクは、鈴鹿サーキットのストレートで、200km/hを超えるスピードが出せる純粋なレーシングマシーンだ。
だが、そのまま走らせると高速重視のためSS1/32では通用しない。 ちなみにモトチャンプの11月号229ページにテストしたデータがある。非公式ながら3秒287かなり早いが若干下り坂だったようで、3秒5ぐらいが限界だと思われる。
ランポートではモンCRでの経験を生かし3秒切れるマシーンを製作する自信があた。
出来上がったマシーンはRRS125と名づけた。デビュー戦はデイトナサーキット、7月の暑い日だった。
RRS125 RRS125
フロントをNSR50の物を使いホイールはZX用
リヤホイールはモンキー系のアルミに350-10のタイヤを装着。
リヤサスはリジット。
ラジエターはNSR50のを2連がけ。
タンクはプラスチックで容量は300cc。
RRSはゴールした時の速度は時速95キロぐらいになる。
車重は65キロぐらいの仕上がり
チャンバー
チャンバーはステンレスのワンオフで製作。今回のチャンバーは8000RPMから12000RPMまでパワーバンドを広くしている。
チャンバーの溶接部分。コストと手間を度外視し、細かくTIG溶接でつないだチャンバー。
満足いく仕上がりとパワーバンドになった。サイレンサーも高回転域のパワーを殺さないように独特の形状にする。
ウオーターポンプは電動を使用する。エンジンのパワーロスが少なくなり、低回転から高回転まで安定した水量になった。
デイトナサーキット
早朝にデイトナサーキットに到着。
この日は杉浦のいやがる社長が同行する。社長はプレッシャーをかけまくるので嫌がられる。
ミスをすると怒られる。けれどもマシンも高度になりサポートが必要になっている。
1日のうち何回もセッテイングを変更することになる。エンジンは社長が組み上げているのでRRS125のことは熟知している。
この日は3秒切るつもりで来ているのだ。
この日は合計6回のタイムトライアルの予定。
RRS125 RRS125
オレンジのツナギで疾走する杉浦とRRS125
あまりにも気温が高くグリップも悪い。20M地点ぐらいまではタイヤが滑っている。
ギャラリーには受けているようだ。杉浦も気合が入っている。 1回目 3秒553
思うようにタイムが出ない。気温の暑さで空気密度が薄くなっているようだ。
2回目 3秒375
3回目 キャブレターのセッティングを変更する。
少しづつタイムを縮めていく。
段々速くなっていくが、キャブレターのセッテイングで詰められるタイムはここまでのようだ。
3回目 3秒330
3回目の走行のあと、お昼の休憩タイムになった。セッテイングを大幅に変えるのは今しかない。
ウイリーバーは有効に働いていたが、外すことにした。クラッチワークが悪いとフロントが浮きすぎてしまう。
今日の杉浦はクラッチの繋ぎ方が失敗なくうまくいっている。
ウイリーバー無しでもフロントを10センチぐらい浮かす走り方をすればパワーロスも少なく速く走れるはずだ。
スプロケも大幅に変更することにした。今まで3速吹け上がりでゴールするようにしていたが、2速吹け上がりでゴールするようにする。
このセッティングはリスクも多い。なぜなら最もテクニックの必要な1速での半クラが長くなるからだ。 スタートする時、維持する回転数のパワーバンドは実に狭い。
スクーターと違ってミッションクラスは、ライダーによってタイムが全然違う。
杉浦の自信があるという言葉を信じてスプロケの変更をする。昼ごはんを食べている時間は無い。
4回目のタイムトライアルになった。エンジンの暖気を少なくし走行に入る。タイムは3秒378だ。
午前中より遅い。遅いけれど走りを見ていると半クラさえ決まればいけるはずだと確信する。
ワイドレシオになってタイヤの滑りも少なくなっているようだ。 4回目 3秒378
5回目の走行。気合を入れてスタートする。若干リヤタイヤを振りながら疾走していく。
1回チェンジをしゴールラインをにいい感じで横切る。3秒221 自己記録を更新している。もう少しだ。走りの感触はいい。
5回目 3秒221
この日最後の走行になった。タイムはちじんでいる。エンジンも伸びがよくなっている。クラッチさえ絶妙に繋げば記録は出る。
たくさんのギャラリーが注目する中、杉浦がスタートした。会心の走りだった。
電光掲示板を見る。3秒105 新記録を樹立した。
6回目 3秒105 新記録を樹立