runport    BIKE AND CUSTOM PARTS SHOP RUNPORT   TOPページ戻る

レースTOP 決勝    
ミニモトGP 4時間耐久 レース当日
バギーチームは前日よりサーキットに泊り込み、気合いは充分。
バギーレーシングwithランポー
ゼッケン20番
チーム名 バギーレーシングwithランポート
フレーム TZM50 エンジン エイプ100
ヘッド タケガワステージ2 改
リヤサス YES  フロント ノーマル改
CDI  デイトナ
キャブレター FCR33
マフラー ランポート手曲げ 高回転型

杉浦 薮本 藤田
マユちゃん
ランポートもサポートに駆けつけます。ランポートから参加メンバーは杉浦、薮本、藤田、マユちゃん。
この時点では緊張感ないかも。

レース前
ピットインの作業など綿密な打ち合わせ。
第一ライダー 高本義和 第二ライダー 中屋敷丈宏 第三ライダー 薮本博明
みんな現役から引退しているレーサーだが、全日本で走っていただけあり実力は充分。

レースクイーン マユちゃん
キャンギャルに変身のマユちゃん。19才。ライダーのタイム、2秒は縮まります。
コース上をグラマラスなボディーのレースクイーンが歩いています。
マユちゃんは指を差し

マユ 「いやー あの人プリプリー 何かエッチー」

確かにレースクイーンが半ケツ、半チチ状態で、プリッ プリプリッと歩いていてます。チチでかいです。エッチです。

マユ 「私ー、自信なーい、体型全然ちがうもん。あの人すごーい。」

せっかく水着を着てもらいながら、帰られてはかないません。

薮本 「マユちゃん。全然平気。マユちゃんの方が顔で勝ってるよ。マユちゃんの方がカワイイもん。」

マユ 「うん。そうね。ヤッパ私の方がイイワ」

人間。プラス志向だけで結構人生を生きていけるものです。

スタート前 スタート前 スタート前
メインストレート
スタート前。監督との最後の打ち合わせ。革ツナギ、すごーく暑いんですが集中してます。
ルマン式スタートは第一ライダーがコースの向こう側から駆け寄り、バイクに乗りスタート。
かなりの暑さの中スタート。第一ライダーは高本。順調に周回を重ねる。
一時間走りライダー交代の予定。タイムは3分フラット付近で走行している。
順位は20番手ぐらい。トップグループではないが、コンスタントに壊れずに走りきれば順位は上がっていくだろう。

ピットイン ピットイン
46分すぎ、予定外のピットイン。シケインの手前でエンジンが止まったようだ。
圧縮はある。点火系のトラブルか?
ピット作業 ピット作業
プラグに火花が出ない。プラグの状態は焼け気味だが悪くはない。CDIかコイルが悪い可能性がある。
スペアのCDIに交換するが、火花が出ない。次はコイルだ。黄色いシャツは筆者の薮本
ピット作業
フライホイールを外し、スペアのコイルと交換。
しかしスペアのコイル見るとカプラー端子が付いてなく、接続できない。何てこったー。
よしっ、配線むしって手ひねりで付けろ。
藤田が配線のビニールをむしりながら一本ずつ配線をつないでいく。時間はかかるが、きちんとつなげば問題ない。
接続してキックすると火花がぶ。
OKだ。まだ走れる。

ライダー交代し再スタート。
耐久レースらしいとは言え、お立ち台に立つ夢は絶たれた。残念だがレースとはこんなものだ。
電気系のスペア持って来てて良かった方だ。
D社の点火系キットは以前にもコイルが焼けた事があり、レースでの使用は心配だったのだが、悪い予想が的中してしまった。
 エンジンの熱でコイルが加熱しすぎるのが原因のようだ。
フライホイールカバーには穴を開けていたのだが、外しておいた方が良かったのかもしれない。
とりあえず完走だけはしよう。リタイヤだけは避けたい。

第二ライダーの中屋敷が3分5秒ほどで順調に走っている。一時間走りきり第三ラーダーでもある監督の薮本と交代。
ライダー交代
ピット作業。ピットインは3分停止しなければいけない。
その間にバイクの点検とオイル補充,ガソリンの補充を行う。
第三ライダーは青いツナギのバギー薮本。
順調にピット作業を終え、コースに戻る。
バギー薮本は3分5秒でコンスタントに走行している。 バギー薮本のレースの経歴ではもっと速く走れるはずだが、無理せずに走行しているようだ。
このバイク、直線でかなり速い。タコメーターとスプロケの計算では155キロの最高速が出ている計算になる。
リヤサスが抜けていてコーナリングスピードが上がらないようだが、ストレートで数台づつ抜いている。
T社のバルブに若干の心配があったが、4時間は走れそうだ。
今回は優勝圏内には入れないので、エンジンの回転を12500rpmから13500rpmまで回し、 エンジンの耐久テストのつもりで走る。
特製のピストンの耐久性は問題ないようだ。

ランポートマフラー
山崎ポーティングさんの加工したポートと、ランポートのレース用マフラーの相性も抜群だ。
エキパイの内径は36.1mm。エキゾーストポートから段差無く繋がるレース仕様だ。
10500prm以下は使えない高回転型エンジンだが、サーキットではパワーバンドの狭さは全然問題ではない。
吸排気、耐久性ともいい感じに仕上がったエンジンだ。

バギー薮本が予定通り走行時間を消化し、ピットインの時間になった。
次のライダーは高本だ。高本が私に近づきこう言った。

高本 「今度は攻めるよ。順位上げるから見ててよ。」

かなり気合いが感じられる。 ランポート薮本 「無理しなくていいよ。耐久だからね。とにかく完走目指せばいいよ。」
バギー薮本が順調に一時間走り、高本と交代。
バギー薮本 「いやー リアサスが全然抜けてるわ。何せコーナーでボトムしてるから」
バギー薮本は鈴鹿サーキットでの経験も多いのだが、このバイクではほとんど走行していない。
リヤサスが抜けフルバンク時にフロントも暴れ出し、押さえながら走るのに必死だったらしい。
Y社製のサスはオーバーホールし本番に臨んでいたのだが、 熱だれでダンピングが弱くなってしまっていたのだった。
練習走行では走行時間も短く、熱だれは発生していなかったのだが、 気温の高さと走行時間の長さがリアサスに影響しているようだ。

高木
高本は暴れるマシーンを操り、3分フラットから2分58秒までタイムを縮め、 言葉どおりギリギリの本気で攻めている。
自分で言った事を実行に移すというのは、簡単そうで出来るものではない。
すごいじゃないか。
ジーンと熱い思いがこみ上げて来る。
一時間走行する予定を早めに交代することにする。タイムが上がり燃料切れの心配がでてきた。
3分で1時間走るとタンクの燃料の残量は2周分しかない。
高本がタイムを縮めて走行すると周回数も多くなり、燃料が足らなくなってしまう。
高本がピットインし、中屋敷と交代。
中屋敷も暴れるバイクを押さえながらも順調に走行している。これで走りきれば完走だ。
順位は電装トラブルで大いに落としたが、30番手ぐらいで完走できそうだ。 18時20分、ライト点灯の合図が出る。
ライトが点灯しないと走ることが出来ないというレギュレーションだ。
ピットレーンから連絡がある。どうやら私らのマシーンの電気が点いていないようだ。
又か。点火系のトラブルの次はライトのトラブルか。
予定変更してピットインすることになる。

ピット作業 ピット作業 ピット作業
中屋敷のピットインを待つ高本
薄暗くなりつつあるコースから中屋敷がピットロードに入って来る。やはりライトは点いていない。
急いで点検するが、バルブ切れのようだ。このマシーンは振動がすごくあり、フィラメントが切れている。
急いで修復したが、時間のロスが大きかった。
メーンハーネスは念入りに作ってあったのだが、ヘッドライト、テールライトなどの配線は最後になってしまい、 チェックが甘かった。
防げるトラブルであっただけに実に残念だという以外に無い。
ダイナモからレギュレターを介し、交流で点灯するようにしていたのだが、 振動で電球とスイッチが悪くなっていたのだ。
ライダーは再び高本でコースに入る。

ストレート ストレート前
薄暗くなるコース上。残りわずかの走行。
走り終えたライダーたちがメインストレート前に集まる。
完走おめでとう。

お疲れさま
お疲れ様。バギー薮本はツートンカラーになってます。
右の中屋敷は後で分った事だが、あばら骨折れていたらしい。
予選中、ハイサイドをおこし、転倒はまぬがれたが、マシーンのどこかで強打したようだ。
レース中、あばらが痛いこと言わず、必死で暴れるマシーンを押さえながら自分の仕事をこなしていた。
それぞれが自分の持てる力を出し切っていた。すごい男たちだった。

今回のマシーン造りに関係したショップ

バギー 鈴鹿のバイク屋 今回のレース参加の企画、運営、マネジメント。
社長は薮本博明。4時間耐久優勝。8耐出場。海外のレースにも参戦。ランポートの薮本と遠い親戚関係にあり。
レースまでの多忙な日程をこなし、ライダーとしても出る事に。ストレスかなり溜まってます。

ランポート マフラー、フレーム、その他の加工,メカニックを受け持ちました。
今回はバギーレーシングをサポートするという形で、裏方としてこのレースに参加。
運営はバギーなので、ランポートでエントリーするより気持ちは楽かな?。

エンジン加工 山崎ポーティング 2輪、4輪のレースエンジンのスペシャリスト。
レースの世界では有名なチューナーで壊れずに速い、レースに理想的なエンジン造りされます。

カルビ レース用カーボン製品の超一流のスペシャリスト。
カーボンカウル、ラムエアーBOXなど製作して頂きました。